2013年7月17日水曜日

無題

 桓武政権は坂上田村麻呂に蝦夷地を侵略させた。田村麻呂は蝦夷地の王者アテルイとモレと和し、アテルイとモレを京に同行した。桓武は許さじアテルイとモレを斬る。
 処刑場に向かうアテルイとモレの会話です。
 沢田 ふじ子  陸奥甲冑記 昭和60年5月15日発行より

     記
 馬を並べたアテルイとモレは、互いの顔を見つめあった。
 「わたしのようなものを、これまでよくぞ立ててきてくだされた。わしに力がないため、老いたおまえさままで誅殺の道連れにして申し訳ない」
「なにも案ずることはない。わしはおぬしを盟主とさだめ、天皇の軍勢とやり会ってきたが、決しておぬしのために戦いをしてきたわけではない。誰のためでもなく、わしは自分の心のために日高見国を守ってきたつもりじや。わしが生まれ、わしらの祖先たちが生きてきたなっかしい山野、それを人の手に渡したくなかった。わしらの祖先たちが生きてきたなっかしい山野。それを人の手に渡したくなかった。わしは自分のためだけ、十分生きた心地がする。」
 自分に向かい、モレの目が柔和にうなついていた。
私もこんな気持ちで 組合運動 社会運動 今は産業廃棄物処分場建設阻止運動中。後世
に残す「花の山」造成中。 以上。 米寿 佐久間清登

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