処刑場に向かうアテルイとモレの会話です。
沢田 ふじ子 陸奥甲冑記 昭和60年5月15日発行より
記
馬を並べたアテルイとモレは、互いの顔を見つめあった。
「わたしのようなものを、これまでよくぞ立ててきてくだされた。わしに力がないため、老いたおまえさままで誅殺の道連れにして申し訳ない」
「なにも案ずることはない。わしはおぬしを盟主とさだめ、天皇の軍勢とやり会ってきたが、決しておぬしのために戦いをしてきたわけではない。誰のためでもなく、わしは自分の心のために日高見国を守ってきたつもりじや。わしが生まれ、わしらの祖先たちが生きてきたなっかしい山野、それを人の手に渡したくなかった。わしらの祖先たちが生きてきたなっかしい山野。それを人の手に渡したくなかった。わしは自分のためだけ、十分生きた心地がする。」
自分に向かい、モレの目が柔和にうなついていた。
私もこんな気持ちで 組合運動 社会運動 今は産業廃棄物処分場建設阻止運動中。後世
に残す「花の山」造成中。 以上。 米寿 佐久間清登
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